「同じ豆なのに、昨日と味が違う」
「なんだか酸っぱい」「今日はやけに苦い」
その原因、実は“挽き目”かもしれません。
コーヒーの味を左右する要素は、
- 豆の種類
- 焙煎度
- 抽出温度
- 抽出時間
などさまざまですが、**もっとも味の変化幅が大きいのが“挽き目(粉の粗さ)”**です。
しかも厄介なのは、
ほんの少し粗さが変わるだけで味が激変すること。
この記事では、
- 挽き目とは何か?
- なぜ粗さで味が変わるのか?
- 器具別の最適な挽き目
- 味トラブル別の調整方法
- 初心者が失敗しない設定のコツ
を徹底解説します。
「まずい原因がわからない…」という方は、
ぜひ最後まで読んでください。
コーヒーの挽き目とは?まず基本を理解する
挽き目とは、
コーヒー豆を砕いたときの粒の大きさ(粗さ)のことです。
大きく分けると:
- 極細挽き
- 細挽き
- 中細挽き
- 中挽き
- 粗挽き
という分類になります。
見た目のイメージで言うと:
- 極細挽き → 小麦粉に近い
- 中細挽き → グラニュー糖程度
- 粗挽き → ザラメ程度
この粒の大きさが、なぜそこまで重要なのでしょうか?
なぜ挽き目で味が変わるのか?抽出の仕組み

コーヒーは「成分をお湯で溶かす」飲み物です。
お湯が粉に触れ、
内部の成分を溶かし出します。
ここで重要なのが、
粉の表面積
です。
細かい=表面積が大きい
粉が細かいと、
- お湯に触れる面積が増える
- 成分が出やすくなる
- 抽出が進みやすい
つまり、濃く・強く出やすい。
粗い=表面積が小さい
粉が粗いと、
- 成分が出にくい
- 抽出がゆっくり
- 軽くなりやすい
つまり、あっさり・軽めになりやすい。
抽出は“順番”がある
実はコーヒー成分は、
すべて同時に出るわけではありません。
抽出の順番はおおまかに:
- 酸味
- 甘み
- コク
- 苦味
- 雑味
つまり、
- 抽出が足りない → 酸っぱい
- 抽出しすぎ → 苦い・渋い
になります。
挽き目は、この抽出スピードをコントロールするダイヤルなのです。
器具別|最適な挽き目設定
ここが一番重要です。
器具によって抽出時間が違うため、
最適な挽き目も変わります。

ハンドドリップ
推奨:中細挽き
理由:
- 抽出時間が約2分半〜3分
- 適度な抽出スピードが必要
細かすぎると詰まり、
苦くなります。
粗すぎるとお湯が一瞬で落ち、
薄くなります。
詳しい抽出テンプレは
「まずくならない淹れ方完全テンプレ」で解説しています。
フレンチプレス
推奨:粗挽き
理由:
- 浸漬式(4分浸す)
- フィルターが金属
細かいと粉が混ざり、
泥っぽくなります。
エスプレッソ
推奨:極細挽き
理由:
- 圧力抽出
- 抽出時間は約25秒
細かくしないと
圧力がかからず味が出ません。
全自動コーヒーメーカー
基本は自動調整ですが、
挽き目設定がある場合は
→ 中細〜中挽きから調整
味トラブル別|挽き目の調整方法
酸っぱい
原因:
- 抽出不足
- 粗すぎる
対策:
→ 少し細かくする
苦い
原因:
- 抽出過多
- 細かすぎる
対策:
→ 少し粗くする
薄い
原因:
- 粗い
- 粉量不足
対策:
→ 細かくする or 粉を増やす
市販の粉が“合わない”理由
スーパーの粉は
多くが「中挽き」。
でもあなたの器具が:
- ドリップ → 中細が最適
- フレンチプレス → 粗が最適
なら、味はズレます。
これが
「家で淹れるとまずい」と感じる原因の一つ。
詳しくは
「コーヒーがまずい原因」の記事も参考にしてください。

豆で買うべき理由
粉で買うと:
- 挽き目が固定
- 酸化が早い
- 香りが飛ぶ
豆で買えば、
- 器具に合わせて調整可能
- 味をコントロールできる
詳しくは
「豆と粉どっちが正解?」で解説しています。

挽き目を安定させるコツ

良いミルを使う
安いミルは粒がバラバラになります。
粒が不均一だと、
- 細かい粉 → 苦味
- 粗い粉 → 酸味
が同時に出て、味が濁ります。
毎回同じ設定にする
メモを取る。
- 挽き目ダイヤルの番号
- 味の感想
これだけで安定します。
初心者向けの基準まとめ
ハンドドリップなら:
- 中細挽き
- 2分半抽出
- 粉10g:150ml
まずはここから。
味がズレたら、
挽き目を1段階ずつ調整。
よくある質問
Q. どれくらい変えればいい?
ほんの少しでOK。
一気に変えないこと。
Q. ミルは必要?
味を安定させたいなら必要。
粉固定では限界があります。
まとめ|挽き目は“味のスイッチ”
コーヒーがまずいと感じるとき、
原因は:
- 挽き目
- 温度
- 抽出時間
のどれか。
その中でも挽き目は
最も調整効果が大きい。
挽き目を理解すれば、
味はコントロールできます。
そして、
同じ豆でも
別の味を作れるようになります。
それがコーヒーの面白さです。
