「レシピ通りにやっているのに、なぜか味が安定しない」
「昨日は美味しかったのに、今日は苦い」
「YouTubeを真似しているのにカフェみたいにならない」
この悩みは、実はとても正常です。
なぜなら、コーヒーは感覚で淹れる飲み物ではなく、条件によって味が変わる“抽出の科学”だからです。
プロと初心者の違いはセンスではありません。
違いは「再現性を作れているかどうか」だけです。
この記事では、誰がやっても同じ味に近づくように、
- 分量
- 温度
- 挽き目
- 抽出時間
を固定する“完全テンプレ”を解説します。
まずは理屈を理解し、そのあとで手順をそのまま真似してください。
それだけで味は劇的に安定します。
まず知っておくべき「3つの固定ルール」

コーヒー抽出で最も重要なのは「変数を減らすこと」です。
味がブレる人は、毎回どこかが違っています。
まずはこの3つを絶対固定してください。
① 粉とお湯の黄金比
基本比率は、
粉10g:お湯150ml
この比率は、多くのプロや専門店が基準にしているバランスです。
なぜこの比率が重要かというと、
コーヒーの味は「濃度」と「抽出率」で決まるからです。
粉が少なすぎると、
- 味が薄い
- 酸味だけが立つ
- 水っぽい
粉が多すぎると、
- 重い
- 苦味が強すぎる
- 雑味が出やすい
になります。
目安としては:
- 1杯(マグカップ) → 12g:180ml
- 2杯 → 20g:300ml
まずはスケール(キッチンスケール)を使って、必ず量ってください。
“目分量”が一番の失敗原因です。
② お湯の温度は90〜94℃
温度は味の方向性を決めます。
沸騰直後(100℃)で淹れると、
苦味や渋味などの重たい成分まで一気に抽出されます。
逆に温度が低すぎると、
甘みやコクが十分に出ず、酸味だけが目立ちます。
最適ゾーンは90〜94℃。
温度計がない場合は、
- 沸騰後30秒待つ
- ケトルに一度移す
これでほぼ適温になります。
温度管理をするだけで、
「なんか雑味がある…」が消えます。
③ 抽出時間は2分30秒〜3分
抽出時間は“味の濃さと雑味”を決めます。
短すぎると:
- 味が薄い
- 酸味が強い
長すぎると:
- 苦味が強い
- 渋い
ハンドドリップなら、
2分30秒〜3分以内で抽出完了が目安です。
必ずスマホのタイマーを使ってください。
感覚は信用しないこと。
【完全テンプレ】ハンドドリップ手順

ここからは、実際の手順を詳しく解説します。
そのまま実行してください。
Step1:準備
まず器具を温めます。
サーバーやカップが冷たいと、抽出温度が下がって味が弱くなります。
- フィルターをセット
- 熱湯をかけて紙臭さを取る
- 器具を温める
- 粉を入れて表面を軽く平らにする
この下準備だけで味は安定します。
Step2:蒸らし(30秒)
粉全体に少量のお湯を注ぎます。
ポイントは「粉全体が均一に湿ること」。
この工程は、
コーヒー内部のガスを抜き、抽出を均一にする役割があります。
30秒待つ。
ここを省略すると、
- 味がムラになる
- 雑味が出る
蒸らしは絶対に飛ばさないでください。
Step3:本抽出
中心から円を描くように、ゆっくり注ぎます。
ポイントは:
- 一気にドバッと入れない
- 常に粉の表面を保つ
- 注ぎすぎない
2分30秒〜3分で目標量に到達するよう調整します。
抽出が早すぎるなら挽き目を細かく、
遅すぎるなら粗く。
これで安定します。
味がブレないための挽き目基準
挽き目は味を決める最重要要素のひとつです。
- ハンドドリップ → 中細挽き(グラニュー糖くらい)
- フレンチプレス → 粗挽き(ざらめ程度)
- エスプレッソ → 極細挽き(小麦粉に近い)
市販の粉は汎用の中挽きが多く、
器具に最適とは限りません。
味を安定させたいなら、
豆で買って挽きたてを使うのが理想です。
詳しくは
【コーヒーは豆と粉どっちが正解?】の記事で解説しています。

テンプレ通りでも美味しくない時
このテンプレを守っても美味しくない場合、
原因はほぼ「豆」です。
- 焙煎から時間が経っている
- 保存状態が悪い
- 自分の好みに合っていない
特にスーパーの粉は、
鮮度が落ちていることが多いです。
豆の見分け方や焙煎度の選び方は
【美味しいコーヒー豆の選び方】で詳しく解説しています。

初心者におすすめの“失敗しにくい豆”
まずはバランス型を選びましょう。
- 中煎り
- ブラジル系
- ナッツ・チョコレート系風味
酸味と苦味のバランスが良く、
極端に失敗しにくいです。
通販なら焙煎日が明記されている店を選びましょう。
具体的な比較は
【コーヒー豆通販おすすめ】でまとめています。

どうしても安定しない人へ
毎日忙しい人、
計量や温度管理が面倒な人は、
- 全自動コーヒーメーカー
- コーヒーサブスク
を使うと安定します。
抽出条件が固定されるので、
味のブレが減ります。
一人暮らし向けの選び方は
【一人暮らしコーヒーメーカーおすすめ】をご覧ください。

よくある失敗Q&A
Q. 酸っぱいです
抽出不足です。
- 少し細かく挽く
- 抽出時間を伸ばす
- 温度を少し上げる
Q. 苦いです
抽出過多です。
- 少し粗くする
- 温度を下げる
- 抽出時間を短くする
Q. 味が薄いです
粉量が不足しています。
- 12g→14gに増やす
- 抽出時間を少し延ばす
味を安定させる最強ルール
毎回同じ条件で淹れること。
- 同じ量
- 同じ温度
- 同じ時間
- 同じ豆
これが再現性です。
プロは“感覚”でやっているのではなく、
経験によって数値を固定しています。
まとめ|テンプレは裏切らない
コーヒーがまずくなるのは、
才能の問題ではありません。
曖昧さが原因です。
黄金比・温度・時間を固定すれば、
誰でも安定します。
まずは今日、
このテンプレ通りに淹れてみてください。
驚くほど変わります。
